その日から、父さんが口をきいてくれなくなった。
同棲のことも、渚とのことも一切触れない。
「父さん、怒っているのよね」
母さんに訊いても、
「怒らせた覚えがあるでしょ?」
と返されてしまう。
母さんとみのりさんは何度か外で会っているらしい。
私も携帯を返してもらい、渚と連絡が取れるようになった。
でも・・・この先どうなるんだろう。
目の前には不安しかない。
こんな状態で家を出れば、2度とここには戻れないだろう。
分かっているから軽はずみなこともできない。
渚は、「いざとなれば、沖縄を捨ててこっちに来る」と言っている。
でも、出来ればそうしたくないとも。
その気持ちは私も同じ。
「樹里亜、今日病院でしょ?」
ああ、そうだった。
「1人で行くの?」
「うんん。渚と一緒」
「そう」
私は今日、初めて渚と検診に行く。
同棲のことも、渚とのことも一切触れない。
「父さん、怒っているのよね」
母さんに訊いても、
「怒らせた覚えがあるでしょ?」
と返されてしまう。
母さんとみのりさんは何度か外で会っているらしい。
私も携帯を返してもらい、渚と連絡が取れるようになった。
でも・・・この先どうなるんだろう。
目の前には不安しかない。
こんな状態で家を出れば、2度とここには戻れないだろう。
分かっているから軽はずみなこともできない。
渚は、「いざとなれば、沖縄を捨ててこっちに来る」と言っている。
でも、出来ればそうしたくないとも。
その気持ちは私も同じ。
「樹里亜、今日病院でしょ?」
ああ、そうだった。
「1人で行くの?」
「うんん。渚と一緒」
「そう」
私は今日、初めて渚と検診に行く。