わたしは自らの消すことのできない罪を告白して、サワとサヨナラする。正真正銘の最後。

 わたしはメモをカバンに入れ、立ち上がった。

 店を後にすると、わたしはそのまま駅前へと急いだ。

 駅前にはモニュメントがある。待ち合わせをする時はそこを目印にすることが多い。予想通りサワはそこにいた。私の知ってるサワよりずっとずっと大人びた姿で。

 こちらが近づく前に、サワがいち早く私の方を向いた。相変わらず爽やか過ぎるくらい爽やかな笑みを浮かべ、サワはわたしに手を振ってくれた。