もう少年のような姿をしていない。髪の毛も伸ばしたし、メイクだってする。ネイルもしているし、服もスカートがメインのいわゆるガーリーなものばかりを好んで着るようにしていた。

 モンチと呼ばれてる時とは正反対だ。今のわたしを誰が見ても、ボーイッシュという人間はいない。

「とにかく、約束しちゃったのね、谷口君と、アヤを会わせにいくからって。だからアヤがどんな気持ちで頑なになってるかは分からないけど、とにかく一度だけでいいから谷口君に会いに行ってよ。ね? 約束だからね」

 絶対だからね。そう念押しして、由麻はさっさと店を出て行ってしまった。