隣の機械も、またその隣の機械も眺め、やがてぼくの視線は閉ざされた入り口のドアに向いた。
お小遣いを握りしめて店の中に入る時のワクワクを今でもはっきりと覚えている。今日は何を買おうか。チョコレートがいいだろうか。いや、カレー味のスナックも捨てがたい。小学生がおやつに使えるお小遣いなんてたかがしれている。安いものを複数買うのか、大きいもの一つに絞るか。それがぼくの定番の悩みだった。
お小遣いを握りしめて店の中に入る時のワクワクを今でもはっきりと覚えている。今日は何を買おうか。チョコレートがいいだろうか。いや、カレー味のスナックも捨てがたい。小学生がおやつに使えるお小遣いなんてたかがしれている。安いものを複数買うのか、大きいもの一つに絞るか。それがぼくの定番の悩みだった。