そしてその代わりに由麻の顔ばかりが浮かんでくる。綺麗で顔の要素のバランスや形に無駄がなくて、何より彼女の笑みはぼくから見てもまばゆかった。

 ぼくは首を横に振った。もういい。出て行け。何度も頭を振ったが、コンビニでの由麻の笑みが脳内にこびりついていた。

 ぼくは逃げるように一階に下りた。

「あんた、晩御飯どうするの? 食べてないでしょ?」

 一階に下りるや否や、母親に声をかけられた。