そんな律儀なサワがぼくに何の報告もなく、一緒に下校するのを止めてしまったのは、多分、由麻のことが気になるという余計な告白をしてしまったから。いくら爽やかなサワでも、さすがに気を遣うはずだ。

 納得したのだから、そこで立ち去るべきだったのかもしれない。ズルズルとぼくは二人の後を追い続けてしまっていた。

 学校を離れ、住宅地を抜ける。途中、コンビニがあって二人はそこに入っていった。

 店に近づきかけて足を止める。店内に入れば顔を合わせることになる。偶然を装おうにも、帰路とは真逆の方角だ。言い訳なんてできない。