サワの連絡先は当然、知っている。直接話をすることが難しいのならば、メールするなり、電話をかけるなりして、彼の真意を聞くことは可能だった。
でも、その先の行動に移すだけの勇気を持てないでいた。携帯電話を握りしめる時間ばかりが増えていた。
ぼくとサワとの時間がどんどん減ってしまっている。二度と取り戻せない貴重過ぎるくらい貴重な時間なのに。
ぼくは廊下でサワの姿を探し、彼の背中を目で追うくらいしかできなかった。こちらの視線に気づかないだろうか。気づいて、寄ってきて、今まで通り気安く肩を叩いてくれないだろうか。
でも、その先の行動に移すだけの勇気を持てないでいた。携帯電話を握りしめる時間ばかりが増えていた。
ぼくとサワとの時間がどんどん減ってしまっている。二度と取り戻せない貴重過ぎるくらい貴重な時間なのに。
ぼくは廊下でサワの姿を探し、彼の背中を目で追うくらいしかできなかった。こちらの視線に気づかないだろうか。気づいて、寄ってきて、今まで通り気安く肩を叩いてくれないだろうか。