ぼくは愕然とした。そんなことがあっていいのか。僕に何の断りもなしに。

 次の日も、また次の日も、やはりサワは待ち合わせ場所に来なかった。

 ぼくはただただ落ち着かない日々を過ごした。やきもきするくらいなら、サワに問いただせばいいだけの話だ。どうして待ち合わせ場所に来ないんだよ? 都合悪いんだったら連絡くれたらいいのに。

 でも、実はそんな簡単な話ではない。サワとはクラスが違うから昼間はなかなか声をかけられない。