駅前でアクビと待ち合わせをしていた。アクビはなかなかに時間にルーズなところがあるから、こんなことは日常茶飯事だ。スマホでネットサーフィンをしているうちに、ゴメンゴメンと、相変わらず小癪なほど綺麗な顔に笑顔を浮かべてアクビは現れた。

 白のロングスカートに、同じく白のパーカーを着て、Gジャンを羽織っている。綺麗かっこいい服装はアクビにピッタリだ。アクビは背も高く足も長い。本当に羨ましい。

「アクビ遅い」

 慣れっこだが、一応、怒ってみる。