「ありがと、アクビ」

 わたしもギュッと抱きしめ返す。

「じゃあ、せっかくスッキリしたんだからさ、誰かイケメン君でも紹介してよ」

 わたしは由麻にそう言う。罪の意識からも逃れた。サワへの気持ちも断ち切った。もうわたしを縛るものは何もない。晴れて自由の身だ。ならば前進あるのみ。