「谷口君にしきりにアヤ、可愛くなったよ、会ったら一言そう言ってあげてってね、伝えた。正直、アヤの谷口君に対する気持ちは分かってたし、多分、懐かしさも手伝ってアヤ、谷口君に告白するだろうなぁって思って」

 一応、アヤとの付き合いも長いし、どうするかってことは薄々想像つくしね。

 私は立ち上がり、テーブルの上に身を乗り出して、由麻の襟をつかんでいた。

「ふざけるな……」

 わたしは由麻を睨みつける。