わたしが口ごもっていると、まぁ、そういうことだから、と敢えての軽い口調でサワが言葉を続けた。

「俺は女には興味がない。学生時代に告白されてもチョコもらっても何にも嬉しくなかった。むしろ迷惑だったくらいなんだ」

 サワはわたしが知る限りでもたくさんの女子生徒から告白されていた。もちろんその中に可愛い子だっていた。その全てを断った。それはひとえにサワがわたしの方を向いていてくれてるからだとどこがで決めつけていた。