天文学部の合宿は、二日目に入っていた。
僕たちは、朝からこの高原から少し下ったところにあるオリエンテーリングエリアの山道で、天文学部のメンバーとスタンプラリーを行っている。
グループのメンバーは、昨日のバーベキューのときと同じだ。
このオリエンテーリングエリアは、公共の施設のもので、僕たちの他にもオリエンテーリングに来ている家族連れや学生の姿が見える。
「リョウちゃん。あったよ、二個目のスタンプ」
そんな中、頭上から太陽の光に照らされながらも元気に僕の方へ嬉々と笑顔を浮かべる花穂の姿があった。
「本当だ。じゃあ、さっそく押そうか」
そう、昨日から僕の頭を悩ませている張本人だ。
当の本人はそんなことを知る由もなく、純粋にオリエンテーリングを楽しんでいるようだった。
花穂に返事をした僕は、思いっきり左腕を小突かれた。
「二人でオリエンテーリングやってるわけじゃないんだから、いちゃつくなって」
園田先輩だ。
「すみません、そういうつもりじゃなかったんで……ぶふっ」
思わず頭を下げる僕に、今度はチョップが降ってくる。
僕たちは、朝からこの高原から少し下ったところにあるオリエンテーリングエリアの山道で、天文学部のメンバーとスタンプラリーを行っている。
グループのメンバーは、昨日のバーベキューのときと同じだ。
このオリエンテーリングエリアは、公共の施設のもので、僕たちの他にもオリエンテーリングに来ている家族連れや学生の姿が見える。
「リョウちゃん。あったよ、二個目のスタンプ」
そんな中、頭上から太陽の光に照らされながらも元気に僕の方へ嬉々と笑顔を浮かべる花穂の姿があった。
「本当だ。じゃあ、さっそく押そうか」
そう、昨日から僕の頭を悩ませている張本人だ。
当の本人はそんなことを知る由もなく、純粋にオリエンテーリングを楽しんでいるようだった。
花穂に返事をした僕は、思いっきり左腕を小突かれた。
「二人でオリエンテーリングやってるわけじゃないんだから、いちゃつくなって」
園田先輩だ。
「すみません、そういうつもりじゃなかったんで……ぶふっ」
思わず頭を下げる僕に、今度はチョップが降ってくる。