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合宿当日。
一日目はみんなでバーベキューをして、夜は天体観測。二日目はオリエンテーリングや高原の施設で遊んで夜は天体観測。三日目は帰るといったスケジュールが書かれたリョウちゃんからのメッセージを見返す。
天体観測自体が夜にしかできないこともあって、合宿というわりには昼間はレクエーションみたいな内容だ。
リョウちゃんと天体観測、楽しみだな……!
二日分の着替え等の必要最低限以外のものは一応持ち込み禁止となっている。そのために意外とコンパクトにまとまった赤いリュックの中身を、最終チェックする。
そうしているうちに、ピンポーンとインターホンの鳴る音が聞こえて、窓から外を見る。すると私を迎えにきたリョウちゃんの姿が、門の外にあった。
高校に着くと、もう天文学部の大半は待ち合わせ場所のグラウンドに集まっていた。
全員集まったら、中型のバスに乗って合宿施設のある高原へと向かう。
見ていたら、私以外にも天文学部の部員じゃない人もいてホッとした。
移動中のバスの中は、部員総出のバスカラオケで盛り上がった。
もちろん、部員のリョウちゃんも歌うことになったのだけど、そのときのリョウちゃんは何だか慌てふためいていて、こんなことを思ったら怒られるかもしれないけど、とても可愛かった。
いつも余裕を持って記憶をなくした私をサポートしてくれるリョウちゃんのそんな姿は、何だかとても新鮮だった。