リョウちゃんと、私たちが通っているという高校に行ってから三日が過ぎた。

 私たちは今日は、小学生の頃に遠足でよく行ったという博物館を訪れている。

 夏休みということもあるのだろう、小学生くらいの親子連れで混み合う中、恐竜の化石や模型の展示を見て回った。

 最後に博物館のそばの喫茶店で休憩を取って、今は帰路についていたところだ。

 歩きながら、今日見た博物館から何か思い出せることはないかと考えていた私の頬には、気づけばまた涙が伝っていた。
 
 リョウちゃんはそれを指で優しく拭ってくれる。


「……何か嫌だった? ごめんね、あまり気が回らなくて」

「ううん、リョウちゃんは何も悪くないよ。ごめんね」


 私たちの通う高校に行って、中庭の桜の木を見たときから、私はよく自分の意思と無関係に涙が出てくることが増えた。

 あの桜に何か私が涙を流すような思い出でもあるのかと思った。リョウちゃんに聞けば、あそこで私はリョウちゃんに告白されて付き合うことになったらしい。

 相変わらず心配そうにこちらを見ているリョウちゃんに、私は何でもないように笑って見せる。


「そういえば、明日からだね! 天文学部の合宿!」

 三日前、高校に行ったときに、二泊三日の天文学部の合宿のお誘いを持ちかけられた。