私の隣にいたのがショウちゃんだとわかって、こうしてショウちゃんと話して、改めて現実を思い知る。
「……リョウちゃん、助からなかったんだよね」
「え……、うん」
「私のせい、だったの……。私が、綿菓子を食べたいって言ったから。綿菓子の屋台の前で並んでたら車が飛び込んで来るのが見えたのに、足がすくんで動けなくて……私が、ちゃんと動けてたらこんなことにならなかったのに……。私の、せいで……」
リョウちゃんが、犠牲になった。
肝心なところで、呼吸をすることさえ苦しくなって、言葉にならない。
かわりにあふれてくるのは、熱いくらいの涙だった。
今まで見えていなかった真実を思い出して、一気に感情の波が押し寄せた。
私、ショウちゃんの前で何やってるんだろう。
こんなんじゃ、またショウちゃんに迷惑をかけてしまうのに……。
「花穂ちゃんのせいじゃないよ……!」
拭っても拭っても止まらない涙と同時に激しくなる息づかいに頭がクラクラしてきたところで、私はショウちゃんの温もりに包まれていた。
記憶をなくしていた間にも感じた、安心感のある温もりだ。
「……リョウちゃん、助からなかったんだよね」
「え……、うん」
「私のせい、だったの……。私が、綿菓子を食べたいって言ったから。綿菓子の屋台の前で並んでたら車が飛び込んで来るのが見えたのに、足がすくんで動けなくて……私が、ちゃんと動けてたらこんなことにならなかったのに……。私の、せいで……」
リョウちゃんが、犠牲になった。
肝心なところで、呼吸をすることさえ苦しくなって、言葉にならない。
かわりにあふれてくるのは、熱いくらいの涙だった。
今まで見えていなかった真実を思い出して、一気に感情の波が押し寄せた。
私、ショウちゃんの前で何やってるんだろう。
こんなんじゃ、またショウちゃんに迷惑をかけてしまうのに……。
「花穂ちゃんのせいじゃないよ……!」
拭っても拭っても止まらない涙と同時に激しくなる息づかいに頭がクラクラしてきたところで、私はショウちゃんの温もりに包まれていた。
記憶をなくしていた間にも感じた、安心感のある温もりだ。