言葉自体には嘘偽りはない僕自身の気持ちなのに、僕の存在が嘘の塊だから、何をしても嘘をついているみたいだ。
かなり恥ずかしいことを言っているはずなのに、その恥ずかしさよりも、罪悪感の方が勝っていた。
僕自身の気持ちは前を向いても、花穂の内に秘めたものを何とかしないと、前には進めないのはわかってる。
けれど、僕にはその方法が全くもって見当つかないのだった。
無力感に駆られながらも僕が花穂を抱きしめ返したとき、僕のポケットの中のスマホが震えた。
「あ、ごめん。僕のだ」
何だろう?と思いながらスマホの液晶を点灯させると、そこにはメッセージを受信した旨の通知が出ている。
それだけ確認して再びポケットの中にスマホを戻そうとするが、花穂は「見ていいよ」と僕に優しく告げた。
メッセージの差出人は園田先輩だった。
せっかく花穂と居るのに悪いなと思いつつも、僕はそのメッセージ画面を開く。
「……え?」
目に飛び込んできた文章の意味を理解した途端、思わず驚き戸惑った。
『VLが何のことかわかった。今すぐ梶原さんと学校に向かうことってできる?』
現在時刻は午後三時半。今すぐ支度したとして、どんなに急いでも学校に着くのは午後四時を過ぎるだろう。
かなり恥ずかしいことを言っているはずなのに、その恥ずかしさよりも、罪悪感の方が勝っていた。
僕自身の気持ちは前を向いても、花穂の内に秘めたものを何とかしないと、前には進めないのはわかってる。
けれど、僕にはその方法が全くもって見当つかないのだった。
無力感に駆られながらも僕が花穂を抱きしめ返したとき、僕のポケットの中のスマホが震えた。
「あ、ごめん。僕のだ」
何だろう?と思いながらスマホの液晶を点灯させると、そこにはメッセージを受信した旨の通知が出ている。
それだけ確認して再びポケットの中にスマホを戻そうとするが、花穂は「見ていいよ」と僕に優しく告げた。
メッセージの差出人は園田先輩だった。
せっかく花穂と居るのに悪いなと思いつつも、僕はそのメッセージ画面を開く。
「……え?」
目に飛び込んできた文章の意味を理解した途端、思わず驚き戸惑った。
『VLが何のことかわかった。今すぐ梶原さんと学校に向かうことってできる?』
現在時刻は午後三時半。今すぐ支度したとして、どんなに急いでも学校に着くのは午後四時を過ぎるだろう。