私の少し前を歩くリョウちゃんの後ろ姿が見える。
その姿を見ていると、やっぱり不安になる。
リョウちゃんが、私の手の届かないところに行ってしまうような気がするんだ。
「……あのね、リョウちゃん」
何でそんな風に思ってしまうのか、私にはわからない。
「ん?」
「昨日、あのあと、昔の日記を部屋で見つけたの。交換日記だった。私と、リョウちゃんと、しょうたくんの」
「……え?」
驚いたように足を止めて、リョウちゃんがこちらを振り返る。
「しょうたくんって、もしかしてリョウちゃんの弟?」
「……ああ。うん、そうなんだ」
リョウちゃんがどことなく気まずそうにこたえる。
やっぱり、私がリョウちゃんのことしか覚えてなかったから、気を使わせていたようだ。
「やっぱり。私、しょうたくんとも仲良かったんだね」
「まぁ、それなりには」
でも、何だろう。この感じ。
リョウちゃんにも確認して、交換日記のしょうたくんの正体もわかってスッキリしているはずなのに、何だかとても大切なことを見落としているような気がする。
考えても考えても、モヤがかかったようになって思い出せない。
わからない。
だからこそ、怖い。
その姿を見ていると、やっぱり不安になる。
リョウちゃんが、私の手の届かないところに行ってしまうような気がするんだ。
「……あのね、リョウちゃん」
何でそんな風に思ってしまうのか、私にはわからない。
「ん?」
「昨日、あのあと、昔の日記を部屋で見つけたの。交換日記だった。私と、リョウちゃんと、しょうたくんの」
「……え?」
驚いたように足を止めて、リョウちゃんがこちらを振り返る。
「しょうたくんって、もしかしてリョウちゃんの弟?」
「……ああ。うん、そうなんだ」
リョウちゃんがどことなく気まずそうにこたえる。
やっぱり、私がリョウちゃんのことしか覚えてなかったから、気を使わせていたようだ。
「やっぱり。私、しょうたくんとも仲良かったんだね」
「まぁ、それなりには」
でも、何だろう。この感じ。
リョウちゃんにも確認して、交換日記のしょうたくんの正体もわかってスッキリしているはずなのに、何だかとても大切なことを見落としているような気がする。
考えても考えても、モヤがかかったようになって思い出せない。
わからない。
だからこそ、怖い。