私とリョウちゃんと交換日記をするくらいなのだから、きっとものすごく親しくしていたのだろう。
だけど、記憶を取り戻す旅をリョウちゃんと始めてから、私はまだしょうたくんには会っていない。
「……あっ」
最後の方のページをめくろうとしたとき、私の手の中にあった交換日記からひらりと一枚何かが落ちた。
反射的にかがんでそれを拾うと、そこには男の子二人と女の子が写っていた。
女の子は、きっと私なのだろう。
幼くてあどけない顔をしているけれど、どことなく雰囲気が私だったから。
だけど男の子二人を見比べて、さらに私の肩が強ばるのを感じた。
「リョウちゃんが、二人……?」
そこには、私を中心として左右から顔を出す、二人のリョウちゃんが笑顔で写っていた。
リョウちゃんって、まさか双子なの……?
でも、そんなこと、リョウちゃん言ってなかったよね……?
もしかして、弟……?
そういえば、この前リョウちゃんと小学校に行ったとき、リョウちゃんには離れて暮らしている弟がいるって言っていた。
そうか、弟か。
じゃあきっと、この交換日記のしょうたくんは、リョウちゃんの弟なのだろう。
すんなりと自分の中で全てのピースが綺麗にはまる結論に至って、安堵する。
そのはずなのに、どういうわけか私の中で燻る正体不明の不安は消え去ってはくれなかった。
だけど、記憶を取り戻す旅をリョウちゃんと始めてから、私はまだしょうたくんには会っていない。
「……あっ」
最後の方のページをめくろうとしたとき、私の手の中にあった交換日記からひらりと一枚何かが落ちた。
反射的にかがんでそれを拾うと、そこには男の子二人と女の子が写っていた。
女の子は、きっと私なのだろう。
幼くてあどけない顔をしているけれど、どことなく雰囲気が私だったから。
だけど男の子二人を見比べて、さらに私の肩が強ばるのを感じた。
「リョウちゃんが、二人……?」
そこには、私を中心として左右から顔を出す、二人のリョウちゃんが笑顔で写っていた。
リョウちゃんって、まさか双子なの……?
でも、そんなこと、リョウちゃん言ってなかったよね……?
もしかして、弟……?
そういえば、この前リョウちゃんと小学校に行ったとき、リョウちゃんには離れて暮らしている弟がいるって言っていた。
そうか、弟か。
じゃあきっと、この交換日記のしょうたくんは、リョウちゃんの弟なのだろう。
すんなりと自分の中で全てのピースが綺麗にはまる結論に至って、安堵する。
そのはずなのに、どういうわけか私の中で燻る正体不明の不安は消え去ってはくれなかった。