「ほんっと容赦ないよな、お前。マジ可愛げねー」
「あ、そう。あんたに可愛いと思われるなんて世も末だから好都合ね。」
その後商店街でみんなが合流してから、2人はずっとこんなふうに嫌味を言い合っている。しかし心做しか穂花ちゃんの顔がにやけているので、もしかすると、と思い、
「穂花ちゃん、もしかして裕翔くんのこと好きなの?」
とコソッと尋ねてみた。案の定穂花ちゃんは顔を真っ赤にし、
「ちっ違うよ!あいつはただのムカつく幼なじみってだけで…」
とゴニョニョ言っていた。
(分かりやすいなぁ…)
これが所謂「ツンデレ」と言うやつだろう。
未だ顔を赤くして狼狽えている穂花ちゃんに、ちょっとした悪戯心が芽生えた。
「高校最後だよ?告白とかしちゃいなよ!」
さっきみたいに叩かれるかな?と思ったが、穂花ちゃんは何故かちょっとしゅん、とした感じになってしまった。
「ご、ごめん…なんかまずいこと言っちゃった…かな?」
「ううん。結衣のせいじゃないの。ただ、ね。告白なんてしても、今更だよな、って思っちゃって。」
悲しそうに笑ってそう言う穂花ちゃん。何か言わないと、と思い口を開こうとすると、
「あ、裕翔じゃーん!こんなとこで会えるなんてチョーラッキー!」
いきなり高い声が横から聞こえてきた。
「ねー裕翔。こんなヤツら放っておいてさ、今からあたしと回らない?」
言いながら近づいてきたその人は、裕翔くんの腕に手を回した。
「如月さん。この自由行動は班で動くのよ。裕翔は私たちの班。あなたのじゃないから。」
「班なんて守んなくてもバレやしないわよ。それに何?あたしのものじゃないにしても、あんたのものでもないでしょ?」
穂花ちゃんが手を伸ばすが、如月さんは私たちを寄せつけない。
「でもいいの?あんた達。…これじゃあ、またいじめられるかもしれないのに、ね。」
そう言って如月さんは挑戦的にこちらを見つめた。
「あ、そう。あんたに可愛いと思われるなんて世も末だから好都合ね。」
その後商店街でみんなが合流してから、2人はずっとこんなふうに嫌味を言い合っている。しかし心做しか穂花ちゃんの顔がにやけているので、もしかすると、と思い、
「穂花ちゃん、もしかして裕翔くんのこと好きなの?」
とコソッと尋ねてみた。案の定穂花ちゃんは顔を真っ赤にし、
「ちっ違うよ!あいつはただのムカつく幼なじみってだけで…」
とゴニョニョ言っていた。
(分かりやすいなぁ…)
これが所謂「ツンデレ」と言うやつだろう。
未だ顔を赤くして狼狽えている穂花ちゃんに、ちょっとした悪戯心が芽生えた。
「高校最後だよ?告白とかしちゃいなよ!」
さっきみたいに叩かれるかな?と思ったが、穂花ちゃんは何故かちょっとしゅん、とした感じになってしまった。
「ご、ごめん…なんかまずいこと言っちゃった…かな?」
「ううん。結衣のせいじゃないの。ただ、ね。告白なんてしても、今更だよな、って思っちゃって。」
悲しそうに笑ってそう言う穂花ちゃん。何か言わないと、と思い口を開こうとすると、
「あ、裕翔じゃーん!こんなとこで会えるなんてチョーラッキー!」
いきなり高い声が横から聞こえてきた。
「ねー裕翔。こんなヤツら放っておいてさ、今からあたしと回らない?」
言いながら近づいてきたその人は、裕翔くんの腕に手を回した。
「如月さん。この自由行動は班で動くのよ。裕翔は私たちの班。あなたのじゃないから。」
「班なんて守んなくてもバレやしないわよ。それに何?あたしのものじゃないにしても、あんたのものでもないでしょ?」
穂花ちゃんが手を伸ばすが、如月さんは私たちを寄せつけない。
「でもいいの?あんた達。…これじゃあ、またいじめられるかもしれないのに、ね。」
そう言って如月さんは挑戦的にこちらを見つめた。