「おはよ、やっぱり来たんだ。
やっぱ、俺のこと好きになっちゃった?」

からかい口調。
ここで、怒り出しては負けな気がして逆に微笑んでやる。


「うん、私ーーあんたに恋してるみたいっ」

嘘だけど。
そう、笑顔で微笑んで見た。

「ーー!!マジ、反則だろ。
なんだよ、それっ」

あれ、顔赤い。

「あ、照れてる〜!
めちゃくちゃ可愛いね!」

そしてからかってやる。
昨日の仕返しだ。

男の子に、可愛いとか言ったらいけないとか言うけど。



ーーグイっ。



君の顔が、近くにある。



なんでーー?



信じられない近さ。
だって唇まで、数センチ。


真剣な眼差しに、ドクン、と心臓が、跳ねた。