翌日。

あの古びた図書館。
来てしまった。

時刻は、10時。

いつもいる。
私がいる時間。

必ずいたけど。

図書館は、物音一つない。
相変わらず、埃臭い。

相変わらず、古臭い。
だけどーーそれでも通う理由は。


なんだろうーー。

私の魂が、そうさせているのかも。

ガラッとドアを開けた。

誰一人としていない。

やっぱ怒ったんだよ。
あんな好き勝手悪口いって、むしろ居たらマゾじゃないか。

入り口。
立ち止まって一つため息を吐き出したーー瞬間。


「ひゃっ!?」

頰の冷たさに、飛び跳ね変な声まで出る。

振り返ったら、缶ジュース片手のアイツがいた。