ーーーー!!

君の足が止まった。

振り向いた顔は、真っ赤だ。
照れてる笑いとかじゃない。

なんつーか、怒りに震えた顔。

「あんたなんか、好きになるか!
おもいあがんな!」

バシッーー。

耳を塞ぐほどの図書館のドアの音。
微かに舞う埃。
落ちてきた額。


やばいって。

壊れるから、ただでさえオンボロなのに。

でもーーわかった。

きっと、嫌われてないって。