二人の物語を、知らない。

彼らの物語を、知らない。
だけどきっと、幸せだった。

特に母さんはーー何も知らないお嬢様だった。

知らない世界がある中で、
自由な世界を手に入れた。

それはきっとーー、、未知の世界の住人だった。

なんの、変哲もない綺麗な訳でもない古びた図書館。


何十年も経つ、崩れかかった図書館。
きっと昔はーー、綺麗だった図書館。

人もたくさん居て、あんなんじゃなかった。

二人がもう居ないから、二人の恋物語は分からない。

だけどーーーー


決めたことがあるんだ。