本の中に挟まれた栞?
いや、写真だ。

俺は本を、カバンにしまった。
覗き混んでも彼女は、気づかない。
熱心に、何かを見つめて呟いた。

「今でも君をーー?」

その先は、古く擦れていて読みにくくなっていた。

知っていた。

その言葉の続きをーー。



「今でも君を愛してるーー」





ガタンッ!!


あ、びっくりさせてしまった。


あ、でもーー強い瞳、色素の薄い茶色の髪。


似てるーー。


きっと彼女はーーーー