二年後の梅雨。


見つけた図書館。

もう居ない母の変わりに来た。


誰もいないんじゃないか、と思うぐらい外観が古くてやばい。
相手がどれだけ、母を思ったかなんか知らない。

ただーーーー


"好きだった。
強い瞳が、、印象的でーー色素の薄い茶色の髪も、全部大好きだった。


だけど、私が体弱かったから。
結婚許して貰え無かった。

だけど、彼はきっと誤解したと思う。
金持ちの令嬢を捨ててでも、、
一緒に居たかった"ーーーー


強い瞳、、
色素の薄い髪。


「あ、、」



図書館の1番奥に





置かれていた筈の場所にはーー
埃まみれの空席。


埃まみれだった茶色の本。


似た色の僕が、渡された本そのものだった。


彼女は、本を見つめてる。
それは、真剣にーーーー。







「お父さんーー?」












えっーーーー?