二年なんか、あっと言う間だった。

あの日も、雨が降っていた。



「約束した、梅雨の時期ーー。
雨上がりの古びた図書館の一番奥の席に、間に挟んだ栞の本を、、

置いて来て欲しい。
ママの宝物だよ」


いけない母の変わりに、、
図書館を訪れたのはーーーー14歳だった。



だって母は、もう居ないからーー。