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12月26日、康樹君と一緒に図書館に来ていた。2人が入れ替わった日にこの辺りで何か事件が起こらなかったか調べるためだ。
しかし、分厚い新聞紙を広げてみてもそれらしい記事は載っていなかった。
「あった?」
隣で同じように調べている康樹君に訊ねてみると、彼はないと首を振る。
「本当に血の跡だったんですか?」
「うーん……赤かったからそう見えたんだけど」
改めて訊かれると、だんだん自信がなくなってきた。すると、康樹君が急に立ち上がった。
「今からそこに行ってみよう」
実際に康樹君に血の跡を見せると、彼はしばらく考え込んでしまった。
「どう?何か思い出した?」
「全然。これも血と言われればそう見えるけど……見てもぴんと来ないなぁ」
「そうなんだよね。私も事故った覚えないし……」
そこまで言いかけたとき、この間見た光景を思い出した。確か、トラックとか鉄パイプとか……