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いよいよ思い出さなきゃいけないと思い始めたときには冬休みになっていた。


23日、私は1人で悠真の家の横を通る道路まで来ていた。

康樹君の話だと、クッキーの散歩コースはすでに決まっていて、いつも悠真の家の横の道を通ることがわかった。


きっとここに何かある。

――と、思ったものの特に何もなかった。


そうだ。料理を作っていたのになんで道路に出る必要があるのだろうか。
私は思い直して帰ろうとしたときだった。


「……?」


少し離れた道路の色が変色していることに気づいた。近づいてみると、それは血のように見える。

もしかしてここで事故があったとか……?



「あれ……こんなトコで何してんだよ」