それにしてもこの先どうしよう……

放課後、教室の席に座ったまま外に視線を向けながらこれからのことを考えていた。


・このまま男として行き抜く
……そんなのやだ。私は悠真と結婚したい。

・いっそ悠真に正体をバラしてしまう
……でも悠真は信じてくれないかな?

・奈美とつきあってラブラブになる
……ありえない。早く戻りたい!


よしっ!悠真の家に行って軽くシュミレーションをして思い出そう、と思ったときだ。運動場を1人の女の人が歩いているのが見えた。その人はまっすぐに校舎へと向かっていく。


あれは……私だ!康樹君が学校に来ているのだ。

なんで?学校には来ないって言ってたのに……


私は慌てて階段を駆け下りて行った。