穂乃はソーセージを口にした
「これ、美味しくない、パリッとしてない」
穂乃はソーセージを一口食べて莉乃のお皿に入れた
「穂乃、嫌なら食べなくてもいいから黙って食べなさい……大勢いるんだから高いの買えるわけないでしょ」
莉乃の母親が注意する
「はーい」
穂乃はお肉を食べ始めた
しばらくして莉乃がおにぎりを持って戻ってくる
「はい、おにぎり、あっコップ空いてるよ、何飲む?」
莉乃はクーラーボックスを開ける
「俺もらう」
直哉は立ってクーラーの方へ行く
「どれにする?」
和翔は直哉と莉乃を見ていた
自分で注げって……
莉乃は他の男子にも飲み物を聞いてまわる
「松島くんは?」
和翔は立ってクーラーへ向かう
「コーラ」
「はい」
「自分で注ぐから食べろよ」
「そう?ありがとう」
莉乃は席に戻った
「あれ、ソーセージが入ってる、穂乃?」
「うん」
「食べなよね」
莉乃は冷めたソーセージを網に戻して温める
「あー、腹一杯食った」
篤志が叫ぶ
「びっくりするだろ、篤志は声デカイんだから……俺もごちそうさま、芝生の方で横になろうぜ」
篤志と厚仁は芝生に向かった
食べ終わった男子は次々と立っていく
「俺焼くから母さん食べて」
「ありがとう」
和翔にトングを渡す
「莉乃ちゃんのおにぎり美味しいわね、すごいね同じ大きさで早くて」
「この子おにぎり得意なのよ」
「いいな、女の子」
食べ終わった絵里と穂乃も芝生のほうへ行く
「和翔も向こう行っていいから、大人でするよ」
「父さん、うん、じゃあ高島らも行く?」
「うん」
芝生に10人集まって話す
ビールを飲んでいた和翔の母が莉乃の母に話す
「ねぇ、今度うちでバーベキューまたしようよ、今日全然飲み足りないからさ」
「いいよ、ゆっくり飲みたいね、今日お父さん飲んでるから私も次飲みたい」
「土曜日は?」
「いいよ」
「じゃあ決まり!」
「早いな決まるの(笑)」
「当たり前よ(笑)」
「そろそろ片付けようか」
大人達は片付けてゴミをまとめる
莉乃は母親のところにいって手伝う
片付けも終え、二台の車で帰路についた