練習時間も残り時間30分を切った

「はーい、終了~、ストレッチして片付けして4時には体育館出てね、バーベキュー場で待ってるから」

「ありがとうございました」


10分ほどストレッチをして莉乃はモップをかけ始めた

それをみていた男子も立ってモップや窓閉めに動く

10人は歩いてバーベキュー場に向かう

「女子、ロッジ使う?」

和翔が聞く

「体拭きたいから使いたい」

絵里が即答した

「じゃあ使っていいよ」


「莉乃~」

莉乃は母親の方へ走っていく

「これ、ロッジでご飯炊いてるからおにぎり作ってきて」

塩とお皿を渡された

「わかった」

女子はそのままロッジへ、男子は外で着替えた


「わっ一升たいてる」

「これ、全部握るの?」

「私が握るから出来たのから持っていってくれる?」

「うん、すぐ着替えるね」

静香が着替え始めた

莉乃は手慣れた手つきでおにぎりを握っていく

一度運んでいった静香がお米をもって戻ってきた

「追加だって」

「わかった」

一升を握り終えた莉乃はすぐつぎのお米をセットした

「よし、あと一時間……持っていこうか」

静香と莉乃はおにぎりを持ってバーベキュー場に向かう


「莉乃はさ、穂乃に腹立たないの?この間掃除ごめんね、用事あって帰っちゃって」

「全然掃除くらいいいよ(笑)穂乃はね中学からだからある意味慣れだね」

おにぎりのお皿を男子の前に置いていく

「飲み物何がいい?」

莉乃が聞いてまわる

「俺、コーラ」

「カルピス」

和翔は飲み物を男子に渡す

「ほら、回せよな、二人は?」

「携帯いじってたよ、着替えてなかったからもう少しかかるんじゃない?」

「私は見てないや、おにぎり作ってたから」

「お前が全部握ったのか?」

「うん!」

「莉乃はめっちゃ握るの早かった、あとまだ五合炊いてる」

「たくさん食べてね(笑)」


肉を焼いていた和翔の母親がみんなに言う

「教えがいがあったわ、特に男子、ねっお父さん」

「そうだな、伸びそうだな」

「また、やりたいな」

幸平が言うとみんな頷く

「まだまだ和翔も下手だからね」

「うっせい、クソババア」

和翔が小声で言った

「聞こえた……帰ってからおしおき」

「やべえ」

「何のおしおき?」

「シュート100本……」

「マジか!」

「いいじゃないか、うらやましいよ」

幸平は嬉しそうな感じだった

幸平上手かったな、俺と違うタイプだけど伸びそうだな、俺でもわかる……



絵里と穂乃がやって来る
静香が二人に飲み物を聞く

「私はお茶もらう」

「穂乃はカルピス」

静香が注いであげた

「ありがとう、莉乃ご飯あと10分だったよ」

「ほんと?ありがとう絵里」

莉乃は歩いてロッジの方に向かった