「お母さんの推薦で入れないんですか?」
「監督じゃないからね、まあ言えば入れると思うけど冬まで保留かな」
「兄貴なら大丈夫だよ、地元選手とりたいと思うし、そうだ莉乃が短大卒業したらここに住む?」
「えっそんなこと考えてなかった、そっかー、和くんが卒業する二年をこっちで働くという選択もあるのかー」
「今思いついただけだけどそれいい考えだな」
和翔はおかわりと莉乃にお茶碗を差し出した
莉乃からお茶碗を受けとる
「俺はさ地元のリーグに絶対入るよ、そんで莉乃と結婚する」
「お前は考えなしで羨ましい性格だよな(笑)」
「だって早く結婚したいもん、兄貴より早くしても文句言わないでくれよ」
「それは別に構わないよ」
「私、和くんがプロになるんならアスリートフードマイスターの資格でもとろうかな」
「おーいいな、もう母さんの代わりに料理してくれよ」
「そういう訳にはいかないでしょ」
「母さんは喜ぶかもな(笑)」
「ほら兄貴も言ってる、つまみがあれば満足だからな」
三人で勝手に未来の予定を立てて話は盛り上がった
お盆に和翔の両親と合流して五人で家に帰る、五日間のお盆休みがもらえた
莉乃の家で飲み会が開かれる
「ありがとうね、慶ちゃん」
「全然よ~こっちこそ莉乃ちゃんに料理やら洗濯やら家事してもらって、もう和翔の嫁ね(笑)」
「和翔くんがもらってくれるなら大歓迎よ、孫と早く遊びたい(笑)」
「孫のおもりは都ちゃんにまかす」
「オッケー」
「理人受験生だよな」
「うん、そうだよ」
「どこいくんだ?」
「商業」
「また何で?」
「とりあえず資格をたくさんとる、パソコンも好きだしまだホントにやりたいものはないから簿記もとって大学いきたくなったら大学も目指す」
「野球は?」
「やりたい」
「甲子園とか行きたいよな」
「うん」
和翔と理人はゲームをしに部屋へ行く
「またりーくんに和くん取られた」
「また言ってる(笑)」
次の年、和翔の兄は地元のBリーグに入団が決まり一年目から活躍する
短大を卒業した莉乃は和翔と一緒に暮らし同棲を経て莉乃は和翔の大学四年生の夏に地元に戻ってくる
それから二年後……
「ハアハア……うーん……」
「はいもう少し頑張って」
「は……い」
体育館では試合終了のホイッスルが鳴る
「ドリームズ優勝しました!Bリーグ来年はここ地元からBリーグ1部のチームが誕生します!」
観客席からは声援が飛び交う
選手は体育館に整列してファンの声援に手を振って答える……約一名を除いて
「おいおい、あいついないぞ」
岡島高校元バスケ部のメンバーが話をしていた
「それでは試合を終えた選手にインタビューです、キャプテンの松島宏斗(ひろと)さんとMVP
に選ばれました松島和翔さんの話題の注目兄弟です……あれお一人ですか?」



