気が利く彼女が……人気者の彼が……好きなんです



二年に進級する

一年生の入部希望が男子は一気に20名に増えていた

全国へ行ったことの効果が出たみたいだ

一方女子は五名だった



和翔達は春の総体を始め先輩の引退の後は幸平キャプテン、副キャプテン和翔のもと、新人戦、そして三年の総体引退まで岡島高校は県では公式戦負けなし、インターハイ出場など輝かしい成績をおさめて引退を迎えた




和翔は兄のいる県外の岬大学への進学を決め、一方莉乃は栄養士のとれる短大へ進むことになり遠距離恋愛となる



大学生になって最初の夏休み

「莉乃、本当に一人で大丈夫?慶ちゃんらとお盆休みに行けばいいのに」

「うん、大丈夫課題も持ったし和くんが練習の間に家のことしてあげたいから、じゃあ行ってきます」

「和兄によろしく言っといて、帰ってきたら遊ぼうって」

「うん、じゃあ行ってきまーす」


岬大学の門の前で莉乃は待つ

「莉乃」

「和くん!お兄さんもご無沙汰してます」

「いらっしゃい」

「お世話になります」

莉乃は頭を下げた

「これ、マンションの鍵な」

「うん、じゃあ買い物いって夕食作るね、貴重な昼休みだから早く食事とって休んでね」

「迷うなよ」

「はーい、じゃあ」

莉乃は足早に去っていった

「あいつ大丈夫かな?」

「楽しそうだから大丈夫じゃないかな」

二人の借りているマンションに着く

男二人だからどうなのかと思ったけど案外綺麗にしてる、あっこっちが和くんの部屋だ匂いが違う

莉乃は窓を開けて換気をする

「やっぱり洗濯からだよね」

二人分の洗濯を回すとダイニングへ

冷蔵庫を開けて買い物するものをメモする

携帯をだして近辺のスーパーを調べる



夕方二人はマンションに帰ってきた

「あー、きつかった、早く莉乃に癒されたい」

「まだ和翔はペース配分が出来てないんだよ」

「だってついていくのに必死でさ」

玄関をあける

「ただいま~」

シーンとしていた

「莉乃?」

ダイニングテーブルに餃子を包んだものがラップされて置かれてあった

その横でテーブルに頭をつけて寝ていた

「ぷっ、可愛いね、疲れたんだろう」

「餃子こんなに包んで力尽きたって感じだ、兄貴先にシャワーいいよ」

「わかった」

「りーの、チュッ」

莉乃のほっぺたをつつく

「うーん、あれ、寝てた、お帰り和くん」

「今日は餃子だな」

「そう、久しぶりに食べたいかなと思って」

「食べたい、莉乃も」

莉乃にキスをする

「お前また丸くなったな」

「ぷー、失礼だな、確かに部活してないから否定はできない、太ったから触らせない」