気が利く彼女が……人気者の彼が……好きなんです



和翔は結局インフルエンザと診断され五日間の出席停止となった

莉乃と穂乃は二人で帰る

「莉乃はバレンタインのチョコレートは手作りする?」

「うーんどうしようかなー、穂乃は?」

「もちろんあげるけど手作りにするか買うか迷ってるんだ、料理苦手な私が無理して作ってもな、正直に苦手だから買ったものをあげるのがいいか」

「確かにね、実は私もお菓子はほとんど作ったことがないんだよね」

「えっそうなの?」

「うん」

「じゃあ買いにいく?」

「うん、いつ?」

「どうしようかなー土曜日部活終わってから俊くんと会うから帰ってきたら連絡する」

「わかった」



土曜日莉乃と穂乃は夜、電車でチョコレートフェアをしているデパートに来ていた

二人はそれぞれの彼氏にチョコレートを選び
自分用のチョコレートを買い街を歩いていた

「どっかで飲み物買ってチョコ食べようよ」

穂乃の提案により自販機でジュースを買い大きな公園のベンチに座る

「歩き疲れたね、人も多かったし」

「みんなチョコ買い凄かったね」

二人は買ったチョコを食べる

「マジやば美味しい、莉乃これ食べてみて」

「うん美味しい」

「俊くんのチョコこれにすればよかったかなー」

「穂乃は毎週会ってくれてるの?」

「うん短い時間だけどね、勉強あるし息抜きにって」

「だいぶ調教されてきたよね(笑)」

「そうかな(笑)なんか話し方が優しいから穏やかな気持ちになる、あんまりワガママいわなくなったと自分でも思うよ」

「さすが先輩」


「彼女達かわいいね、ここで食べなくても僕たちとどっかでお茶しない?」

二人の男性が声をかけてきた

「いえ、もう帰るので」

莉乃が答える

「帰るの?あと一時間くらいいいじゃん」

「いえ、行こう」

二人は立ち上がって歩き出す

男達も後をついてくる

「莉乃……ついてくるよ」

「公園でたら明るいし人もいるから大丈夫よ」

後ろから走ってくる音がした

「二人とも走れる?」

莉乃と穂乃の隣にジョギングで走ってきた幸平がピタッとつく

「すみません、知り合いなんで失礼します」

「えっ、おい」

三人は走っていく

「ハアハア幸平くんどうして……」

「ここでいつも走ってるんだよ、そこ曲がるよ」

曲がったところで高い靴を履いていた莉乃がこけた

「痛った~」

穂乃と幸平は止まる

「大丈夫?莉乃」

「そこのベンチに座ろうか」

幸平が起こしてくれた

「穂乃はさっきの人がついてきてないか角まで行ってみてくる」

穂乃は走って見に行く

「ごめんな、俺が走らせたから」

幸平はもっていたタオルで膝の擦りむいたところを押さえる

「ううん、助かったよ」