「はい、終了、高島さんがお昼用意してくれてるからバーベキュー場にいらっしゃい」

「ありがとうございました」

男子はみんな座り込む

「ハアハア、基礎練習なのにきつっ……」

篤志が弱音をはく

「基礎練だからこそだよ(笑)ついてこれないか?」

「いや、頑張るよ、腹へった~」

篤志が天を仰ぐ

「じゃあ動くか」


一年はダラダラとバーベキュー場に向かう

バーベキュー場では鉄板で焼きそばが焼かれていた


「莉乃~手伝いなさい、みんなにお皿に入れて配って」

「はい」

「莉乃私も手伝うよ」

静香が声をかけてくれた

「ありがとう、じゃあみんなにお茶を配ってくれる?」

「わかった」

静香は紙コップにお茶を入れてみんなに配り莉乃は焼きそばを配っていく

「絵里、穂乃食べていいよ」

「ありがとう」

絵里と穂乃は携帯を見ていた

「男の子達おかわりあるからね」

莉乃は男子のほうに聞きにいく

「いいよ、自分らで行くから高島も食べろよ」

「そう、ありがとう松島くん、じゃあ静香食べようか」

「うん、お茶もここに置いておくね」

二人は食べ始めた

穂乃が莉乃達が食べてるのに気付いた

「私も食べよ、あー冷めてる」

「だから先に食べてって言ったじゃん」

「莉乃変えてよ、あと豚肉の油いらない」

穂乃は莉乃のお皿を交換し肉をのける

「全くもう~」

莉乃は冷めた焼きそばを食べた

「あっ、絵里は大丈夫?温かいのに変えようか?」

「私は猫舌だから冷ましてたからいいよ」


和翔の母親がみんなに声をかける

「2時から練習ね、ロッジの3号室をひとつ借りてるから休みたい人は疲れない程度に横になってもいいわよ」

「はーい」

食事を終えた男子部員は体育館にやってきていた

午後からの練習に備えて横になってゆっくりストレッチを始める

「午前中疲れた?」

和翔が聞く

「いや、俺はまだ余裕」

「(笑)さすが幸平、バテたのは篤志だけか?」

「マジかよ、やばいじゃんもう筋肉痛になりそうなのにさ」

穂乃の話題になる

「なあ、昼の内谷の態度見た?」

「ああ、ちょっとびっくりした」

和翔が口を開く

「俺さ、いずれバレるから言っとく、中1の時、内谷に告られて二ヶ月つきあった、すぐ別れたけどさ、一度遊びにいってもう嫌になって俺から別れるって言ったんだ……」

「それで名前呼びか、何で別れたんだ?」

「クレープ食べてまずいってゴミ箱捨てた」

「それはちょっと和翔じゃなくても引くんじゃね?」

「今日の昼で引いただろ~」

「なあ、和翔、この間内谷に一年で遊びにいこうって計画たててって言われてさ、仕切るの嫌っていってたのになんで女子も集めたんだ?」