気が利く彼女が……人気者の彼が……好きなんです



二人は校舎に入っていく

「はい、冷やして」

「座って膝枕して」

和翔は莉乃に膝枕をしてもらい横になる

おでこに冷却剤をのせた

「全く、何でお前は気付くんだよ、はぁ」

「見てたらわかるよ、幸平くんもなんとなく調子の悪いのは気付いてたよ」

「そっか……さっきは悪かった」

和翔は素直に謝り莉乃の手を握る

「ううん、手も熱い、インフルエンザじゃないの?」

「わかんない急に熱がある感じになったから朝起きたときは少しだるいかなって……確かにクラスにはインフルエンザの友達は出てはいるけど」

「終わったらお母さんに病院に連れていってもらえばいいよ、二階で見てるから、片付けはみんなで出来るからね」

「わかった、幸平にイチャイチャしていいからって言われたんだけどな」

「しんどいのに無理でしょ(笑)」

「どうしよ(笑)胸触りたい」

「熱が下がったらね、今はおとなしくしてて」

和翔は莉乃のウエストに手をまわし抱きついた





体育館で五人は輪になっていた

幸平はみんなに話す

「今日和翔は調子が悪い、熱があると思うということらしい、高島情報だけど……」

「それでさっきの?」

「ああ」

「休ませたいけどあいつが怒りそうだから最初は出す、だけど様子見て代えようと思う、厚仁は最初からアップしといてくれ、向こうが人数いるからもう一試合するとなったら和翔は最後は出さない」

「わかった」

「あと俺と和翔とポジションチェンジするから初めてのことだけど和翔はなるべく走らせたくないゴール下までみんなボールを持っていけよ」

「りょーかい」

五人はハイタッチしあった


「あいつらって仲良くていいな……」

二階から見ていた水田がつぶやいた

「そうだな、中学とはまた違うな、だって一人だけ出れないんだぜそれでもみんな一緒だし笑ってるし俺らの中学の時とは違うよなレギュラーとれてやっぱいい気になってたかも……」

「和翔のキャプテンとしての立場もつらかっただろうな」

「ああ、このチームみんな意見を言い合えるんだなあれだけ輪になって話すってことは」

「でも何で松島だけいないの?莉乃もだけど」

咲季が水田に聞く

「それはこっからじゃ下の事情はわからないよ」

「私トイレいってくる」

「私も」

智津と亜友は下に下りていった

二人はトイレを探すのに校舎に入った

「あっ」

亜友は思わず声を出した

莉乃が気付く

「亜友、智津」

「えーとトイレ探してたんだよ」

「トイレはこの奥にあるよ、どうぞ」

莉乃はにっこり微笑んだ

「ありがとう、横通るけどごめんね」

「大丈夫」

二人はトイレに向かった