気が利く彼女が……人気者の彼が……好きなんです



青雲もストレッチを終え試合開始となる


厚仁以外の五人が出る

試合は接戦だったが岡島高校が一試合目は僅差で勝つ

青雲の監督は他校にいながら大声で怒っていた



休憩に入る

莉乃は和翔に寄っていった

「和くん、体調悪い?汗がすごいけど」

「大丈夫」

莉乃はおでこに手を当てようとした

「触るな!」

莉乃の手を払う

部員が二人のほうを見る

「あっごめんなさい」

莉乃は和翔から離れた

幸平が莉乃を呼ぶ

「大丈夫か?」

「うん、ごめんなさい雰囲気悪くしちゃって」

「それは大丈夫……和翔の調子が良くないんだろ?」

「うん、だからおでこ触わろうとしたら怒られた……熱があると思う、手が熱かった」

幸平は莉乃の背中に手を当ててこそっと話していた

「何今の、二人ケンカしてんのかな?」

智津も見ていた

「かな~」

「智津チャンスじゃん?」

「亜友、何で?」

「まだ松島のこと好きなんでしょ?」

「智津、そうなの?」

「そうだけど……」

智津は小さい声で言った

バスケしてるとこやっぱりカッコいいよ、諦めたくない……

「でも莉乃と付き合ってるし毎日部活で一緒なんだよ」

咲季は莉乃とも仲がいいから二人の会話にあたふたしていた

「わかってるよ、咲季には迷惑かけないから只まだ好きなだけだよ……」

智津は和翔をずっと見ていた


「幸平くん、和くんずっと出場さす?」

「厚仁しかいないからな、ひっこめたらあいつキレそうだし今でも高島に知られたくないから怒ったんだろうしな……んー難しいな、どうしよ」

幸平は考える


「二試合目の前半のシュート率で決めるか、あとあんまり調子悪そうなら篤志にフルで出てもらって厚仁と交代さす、今交代させたら高島の立場が悪くなるだろ?」

「ごめん」

「とりあえず和翔を体育館の外に出すから冷やすもの渡してあげて」

「わかった」

和翔は尾崎と話していた

「上手くなってるな和翔」

「お前出ないのか?」

「いや、わからんなまだ先輩出てないから出れないだろうな(笑)」

「和翔」

「ん?」

「ちょっと来いよ」

「あー、じゃあなまた後でな」

和翔は幸平のところへ行く

「こっち来いよ」

体育館の外に連れ出す

「なんだよ」

「あと開始まで30分ある、高島に冷やしてもらえ、隠れてな」

莉乃は柱の陰から顔を少しだして和翔のほうを見る

「大丈夫だよ」

「駄目だ、早く行ってこい、イチャついていいから」

「まあ、それなら……」

和翔は素直に莉乃のほうへ歩いていく