「俺は男子のメンバーしか知らなかったんだよ、女子は今日の朝聞いて誰かは聞いてなかったから母さんと急いでお菓子とかジュース追加で買いにいったから今日莉乃と帰れなかったんだよ」

「ごめん、和くん行けない」

莉乃は電話を切った


(何だよ莉乃らしくないな)


部屋に戻る

「どう?」

「来れないって」

「えーメールしてみようか」

「いいよ無理に呼ばなくても」

「智津……でも初詣話せなかったし」

「初詣で会ったから話せなくなったんだよ」

「どういうこと?」

「和翔と付き合ってたから……」

「えっ、いつ?」

「部活引退してから卒業まで」

「マジか、和翔」

「まあ……」

「知らなかった」

「和翔が言いたくないって言うから黙ってた、和翔がオッケーしてくれてすぐ穂乃に自慢しちゃったから、そしたら受験だしあまり広めたくないって和翔に言われたから一応穂乃にも口止めして……」

「まあ、それは会いたくないよな、でも高島、可愛くなってたぞ、あんまり目立つほうじゃなかったけど」

「へえ、会ってみたいな可愛くなってんなら」

和翔はムッとした

「会わなくていいよ」

「自信ないのかよ和翔、会うくらいどうってことないだろ」

「そうだよ、今度会わせろよ」

「嫌だ」

「あっ、俺会えるかな、青雲と練習試合するって言ってなかったか?」

「聞いてないけど」

「体育館が他の部活が全面使うから先生が岡島に練習試合申し込むって言ってた」

「へえ、俺らも見学オッケーなのか?和翔?」

「二階からならオッケーだけど俺ら聞いてないからな」

「じゃあその時に莉乃に会おうっと、日決まったら教えてよ」

「おー俺が回すよ」

「勝手にしろよ」



「和翔ー」

母親に呼ばれて部屋から出ていく

「智津は今日来ずらくなかったの?」

亜友が聞く

「和翔の家に来るなんて聞いてなかったしどこか店かと思ってたの、咲季がちゃんと言ってくれないから……和翔が来るはずないと思ってたし」

「ごめーん、昨日水田(みずた)から聞いて私が行きたいって言ったから」

「何で別れたんだ?」

「和翔がバスケをしたいから会えなくなるからって言われたの、でも莉乃と付き合ってるし、ひどいよね、会えなくなってからフラれるんじゃなくてもう卒業の時点だったもん納得はいかないよ、私は別れたくないって言ったのに……」

「でもどうなんだろ、嫌になって別れるより友達でいれるほうがいいんじゃないのか?」

「えー私は嫌よ好きなのに何で別れなきゃなんないの?」

「それは人によって感じるとこが違うんじゃないか?」