「最初からわかっていたことだから……」

二人は電車が来て乗り込む


「あっ聞いて穂乃、初詣に行ったのね、咲季と智津に会って……その智津って和くんと付き合ってたって知ってた?」

「知ってたよ、あの子私がすぐ振られたから付き合い始めた時自慢してたもん、穂乃はその時彼氏いたから別に何とも思わなかったけど」

「智津ね何か怒ってたというか会話できなかった」

「普通そうじゃないの?穂乃は別れようって言われてもわかったってすぐ納得してたから揉めずにいたから和翔とも他の男子とも話せるけど智津は別れたくなかったみたいだし」

「そうなんだね、それで私が隣にいたらねー」

「別にそんなに会うことないし気にしなくても?」

「うん……」



部活終わり莉乃は一人で帰っていると中学の時の男子バスケ部の尾崎に出会う

「久しぶりじゃん、高島」

「そうだね、どうしたの?こんなところで」

「これから和翔ん家で元バスケ部何人かで集まるんだよ、あいつ全国いっただろ?で、連絡して今日これから会う」

「そうなんだね、楽しんできてね」

「あれ、高島は来ないのか?」

「?男子だけでしょ?」

「いや女子も何人かくるとか聞いたけどな」

「……私は聞いてないからまあ中学の時はそんな話してないし、楽しんでねじゃあ」

莉乃は走って帰っていった


何も聞いてないよ和くん……
初詣の時にもしかしてもう決まってた?
智津はそれで?



莉乃は帰るとすぐ自分の部屋に上がっていった

「莉乃?」

いつもならリビングに顔出してから上がるのに
何かあったのかしら、穂乃の時以来ね
わかりやすいからしばらくほっときましょ


「りーくん、ねえね呼んできてご飯よって」

「はーい」

二人は下りてきて夕食を食べる

「莉乃、何かあったの?和翔くんとケンカでもした?」

「ケンカはしてないけど今日帰りに尾崎くんと会ってね、和くんの家で中学のバスケ部が何人か集まるんだって、何も聞いてなかったからちょっと機嫌が悪くなったの、今日は行きも帰りも一緒じゃなかったから」

「まあ、珍しいわね、部活の時は一緒に行ってたし」

「うん、それに女子も何人かいるみたいで……」

「ヤキモチ?」

「わかんない、でも智津と付き合ってたんだって中3の時」

「ヤキモチね(笑)」

「そっかー」

「でも和翔くんはこれからもモテるし沢山告白もされるだろうし、いちいち気にしてたら駄目よ」