和翔は駅から莉乃に電話した

「莉乃、今家?おみやげ持っていこうと思って」

「うん、いるよ」

和翔は駅からの帰り道莉乃の家に寄る

「おかえり」

「ただいま、あれ、理人は?いつも飛んでくるのに」

「お婆ちゃんちにおもちつきに行ってる、もうすぐ帰ってくるよ」

和翔は莉乃に抱きついた

「莉乃~会いたかった」

莉乃の胸に顔をうずめた

莉乃はいつものように頭をなでる

「お疲れ様だね(笑)」

「はぁ、気持ちいい眠くなる」

「えっ、ちょっと寝ないでよ」

和翔の携帯がなる

「ほら、電話なってる」

莉乃は和翔の携帯を制服のポケットから出す

「お母さんだよ、ほら出て」

和翔はソファーに横になっていた

「もう、もしもし莉乃です、今、和くんがお土産持って来てくれたんですけど眠いって横になってしまって……」

「都ちゃんはいるの?」

「おもちつきに行っててもうすぐ帰ります」

「じゃあそのまま寝させといて都ちゃんに私もお土産あるから夜そっちいくわ、挟まれてない?」

「大丈夫です(笑)」

「じゃあ何か買っていくし、都ちゃんにも連絡しておく」

莉乃は電話を切った

ソファーには気持ちよさそうに和翔のでっかい図体が横たわっていた

「もう、せっかく二人なのに……全国の話聞かせてよね」

莉乃は和翔のほっぺたにチュッとして顔を除きこみ頬をつんつんとつついた

ふふっ可愛い



一時間後

「ただいま」

「お母さん、ねえねも寝てる」

「ねえねだけ起こして」

「はーい」

理人は莉乃の肩を叩く

「ん?あっおかえり」

莉乃はソファーにもたれて寝てしまっていた

「慶ちゃんくるまで寝させといてあげれば、莉乃は料理手伝って」

「はい、でも起こしてみようかな」

和翔の肩を叩く

「和くん、和くん起きて」

和翔はゆっくり目を開けた

「(笑)起きた、りーくん起きたよ」

理人が寄ってくる

「和兄、起きた?」

「あー、だるっ」

和翔は起き上がってソファーに座った

「和兄、おもち食べる?」

「食べる」

和翔は立ち上がってダイニングに座る

「お邪魔してました」

まだ少し寝ぼけているのか、ぼーっとしている


「いいのよ、莉乃は和翔くんが今日は帰るから残るっていってたし」

「和兄、あんこ入りと焼いて味付けするのどっちがいい?」

「あんこ」

「はい」

都が差し出す

「僕がついたんだよ、キネとウスで」

「おーすごいな機械じゃないのか」

「うん、いとことか集まってうちはまだついてるんだー」