穂乃がいない電車で四人は穂乃の事を話していた

「お試しなんて大丈夫なのか?」

「そんなに騙そうって感じの人ではなかったと思うよ、ちゃんとお礼にも来てくれたし吹奏楽部の部長もしてるらしいから」

「大人数の部員をまとめるのって大変だよな、内谷も部員の一部みたいなもので面倒見るとかかな?」

「それはこれからじゃない?」

和翔と莉乃は駅につき歩き出す

「来週ユニフォーム配られるんだ、大会近づいてきたって感じがする、ワクワクするぜ」

「和くんはさ、何をしようとしてるの?何か最近練習でも色んなポジションしてるよね、まだ先生が決めきれてないの?」

「まだ正式には男子は決まってないかな、色々試してるけどポイントゲッターのポジションを一応狙ってるよ」

「先輩に指示だすの?」

和翔はニコニコしていた

「そろそろ莉乃の充電が欲しくなってきた」

「自分が大会までって決めたんじゃん」

和翔は周りを見渡した

秋の気配で辺りは薄暗くなっている

「ちょっとだけ、チュッ、へへっ」


(何か機嫌良さそうだな、まっいいか)



莉乃は和翔と手を繋いで帰った



新人戦が始まる

土曜日女子バスケ部は初戦敗退だった

先輩四人と静香がレギュラーで出場した



次の日莉乃は絵里と男子の試合を見に来ていた

「昨日大差で勝ったらしいね」

「うん、和くんはすぐひっこんだって言ってた」

「篤志は昨日は出なかったって、今日は二試合あるからでるかな」

「莉乃、絵里」

「先輩、こんにちは」

「先輩達って練習試合も来てましたよね、どう付き合ってるんですか?」

「私は渋谷くんとで理央は石井くんとつきあってる」

二年生の加奈先輩が答えてくれた

理央先輩も話始める

「莉乃と絵里は相手は知ってるよ、男子は結構
話すみたいだから聞いてる、穂乃と静香は?」

「静香は卓球部の二年生とつきあってます、今日は卓球部も試合なので多分見に行ってるんじゃないかと」

「えー誰?」

「本田先輩って言ってました」

「私は知らない」

「私知ってるよ、おとなしい感じの子」

「あっ、出てきた」

「莉乃一年生三人出てるよ」

「本当だ」

男子は快勝だった

二試合目も勝ち来週に持ち越される

「二試合目やっと篤志出た」

「先輩、来週って練習……」

「そうね見に来たいよね、明日先生に言ってみよ」

「ありがとうございます」


次の週末は女子は休みになり先輩二人と莉乃達は観にくることが出来た