朝、和翔はムクッと起きる

(あれ、朝?)

「あっ起きた、和くんおはよ」

「莉乃がいる」

「うちだもん(笑)もう10時だよ」

「10時ー!」

「うん」

「俺何時間寝たんだろ、こんなに長い時間寝たことない、一度も目が覚めなかった」

「トイレも大丈夫だったの?」

自分の股間を見た

「わっ、元気だ!」

「もう~そういうことじゃなくて……」

和翔はトイレに立つ

「ご飯食べる?」

「うん、みんなは?」

「土曜日だからりーくんの野球の練習に行ったよ、あれだけみんな話してたのによく起きなかったね(笑)」

食事の支度をしている莉乃に和翔はキスをした

「癒される~この胸と莉乃の丸い顔」

和翔は莉乃の頬を手でなでる

「丸いは余計だよ、食べよ!和くん着替えに帰らなきゃだし」

「うん」


午後からの部活を終え片付けていた時

「内谷、ちょっと残れ」

顧問の先生に穂乃は呼ばれる

三人は門で待っていたが静香の彼氏がやってきた

「私帰るね、後で教えて」

「わかった」

篤志と和翔もやってくる

「お待たせ」

「あっ篤志、ちょっとだけ待って」

「穂乃が来た」

穂乃がやってくる

「穂乃、先生は何て?」

「宿題は出来てるかって、出来てませんって言ったら25日までに仕上げて持ってこいって言われて26日からテストまでは部活に出ずに教室で問題集を解けって言われた」

「一学期の期末テスト悪かったの?」

「うん、赤点とった」

「宿題はどれくらいできてんの?」

「全然」

「は?あと新学期まで何日あると思ってんの」

「わかんないからついほってた、教えてよ」

「自分で教科書見て一度はやりなよ、どうせ写すでしょ」

「わかった」

五人は駅へ向かった



25日

「穂乃、宿題は出来た?」

絵里が尋ねる

「うん、一応できた、ママに言ったら服買ってあげるから頑張ってしなさいって言うから頑張ったよ」

「ご褒美がないと出来ないの?」

莉乃も尋ねる

「そうみたい」

「部活も頑張りなよ、ダラダラして」

静香もあきれたように言う

「じゃあ何かご褒美考えて、あっ和翔と1日デートさせてくれるとかー」

莉乃は怒りがこみ上げてきた

「それならもう頑張らなくていい、宿題だって先生も急に言うわけないじゃん、言われてたんでしょ、部活だって一週間出来ないのにますますみんなとの差がでるじゃん」

穂乃は黙る

「私帰る、絵里、和くんに言っといて!」

莉乃は部室を走って出ていった

「莉乃……」

絵里と静香は顔を見合わせた

「穂乃はもう少し人の気持ち考えて発言しなよ」

静香が冷静に話す

「穂乃は知らない事だけどさ莉乃は毎日松島ん家で部活終わってからも練習してるの、それにこの間のお盆休みからは新人戦終わるまではデートもしないって二人で決めたのに簡単に友達の彼とデートしたいなんて言うんじゃないよ」

絵里は一気に話した

「そんなの知らないもん」

「部室閉めといて、明日から部活来ないんだから私達にも準備や片付けの負担が増えるってことも考えてよね、静香行こう」

二人は部室を出ていった

静香の自転車置き場から門まで歩いてくると篤志と和翔が待っていた

「莉乃は?それと内谷……」