「いいよ、三人で泊まることにしよっか、静香頑張ってね」

「う、うん」

部活終わり五人で電車に乗る

「あれ、絵里は降りないの?」

穂乃が尋ねた

「今日花火行くんだ~、莉乃のお母さんに浴衣着せてもらうの」

「花火か、いいな~穂乃も行きたい」

莉乃と絵里は顔を見合わせる

和翔がすぐフォローする

「悪い、内谷、誰か他の友達誘ってくれ、俺達だけで行きたいから」

「……わかった」

莉乃と絵里はホッとした

駅で穂乃と別れ莉乃は和翔にお礼を言う

「和くんありがとう、助かった」

絵里はうなずいていた

「普通に考えてカップルで行くだろう?それくらいわかれよって感じだよ、じゃあ後でな」

莉乃の家で二人は浴衣を着せてもらっていた



ピンポーン

「和兄~」

「理人ー」

理人を抱き上げる

「お前日焼けしてるなー」

「うん、野球は外だから真っ黒だよ(笑)」

「頑張ってるな」

「来年は僕も連れていってよ」

「いいぞ、約束な」

「ねえねの浴衣姿はかわいいかな?」

「えとね何て言うか、子供みたい(笑)」

「そっか(笑)理人、お世辞って言葉知ってるか?女の子が浴衣着たらかわいいって言うんだぞ(笑)」

「和兄にいいこと教えてもらった(笑)」



三人は理人に手を振って花火大会に出かけ篤志と合流した

「はい、適当に買ってきた」

「ありがとう」



花火が始まる

「綺麗ねー」

莉乃は食べながら花火を見上げぼーっとしていた

「莉乃、食べるか見るかどちらかにしろよ(笑)」

「あっ」

莉乃は食べかけの唐揚げを容器に戻した


(かわいい奴(笑))


花火が終わりみんな立ち始める

「和翔、後で合流しようぜ」

「わかった」

絵里と篤志は二人で歩いていった

莉乃は食べ物をゆっくり食べていた

「絵里達は……モグモグ……どこ行ったの?」

「二人になれるとこ、篤志は地元だから色々穴場知ってるだろうな(笑)」

「へぇ、和くん、あーん」

和翔はたこ焼きを頬張った

「冷めてるし、唐揚げより先にたこ焼き食うだろ(笑)」

「そう?ねー明日どこ行く?」

「俺は家で莉乃をゆっくり抱きたいけどな」

和翔は莉乃にひっつく

「それは夜でいいじゃん、せっかくだし遊びたいよ」

「プールでもいくかー、あっ俺水着ねえんだ」

「じゃあ明日買いもの行って明後日プール行こうよ」

「そうするか、バスケのシューズとかも見たいな、合わせておいて母さんにねだろう」

「四月からもう換えどき?」

「そうだな多分夏休み明けには交換するかな」

「私なんて中学校の時のだよ」

「俺は一年もたないからな、新人戦前には合わせときたいから」