「そりゃな、準備もしない食べ物も粗末にするし、わがまま、お前は何でも言うことを聞いてくれる男を探すんだな、女子バスケだってお前だけ実力に差が出てきてるのわかってるか?自覚できてないだろ、ほら着いたよ、じゃあな」

和翔は帰っていった

「あーあ、また振られちゃった、どっかに穂乃の言うこと聞いてくれる人いないかなー」



次の日部活終了後に和翔の家で練習をする二人

「はい、いいわよ、今日はここまで」

和翔の母が練習を見てくれていた

「ハアハア、ありがとうございました」

「暑いから部屋でストレッチしなさい」

二人はお互いにストレッチをしあう

「昨日、政也さんに何もされなかった?」

「うん、ほめてたよ、よくついてこれてたって」

和翔の母が飲み物を持ってきてくれた

「あら、一緒に帰らなかったの?」

「それがさ、急に内谷が五分の距離で送ってくれって言われてさ、もうついでに色々言っといた、ちょっときついこと言ったから今日部活来るかなと思ったけど来てたな」

「練習サボりそうなのに来るのね」

「あそこは部活の予定を冷蔵庫に貼るからさぼると親にわかるから練習はきてます、穂乃はダラダラですけど(笑)、暑いのあんまり好きじゃないので最近は手抜いてますね」

「そう、和翔、莉乃ちゃんのふくらはぎマッサージしといてあげて、洗濯物取り込んでくるから」

「はい」

莉乃はうつ伏せになり和翔にマッサージしてもらう

母親が降りてくる

「そうそう、13日から兄ちゃんとこ行くから」

「いつまで?」

「16日に兄ちゃん一緒に連れて帰る」

「13日花火行っていい?」

「二人?」

「四人、篤志カップルと」

「いいけど無駄づかいしないでね」

「あっ、10日の練習試合うちでするよ午後から」

「女子は休みになりました」

「じゃあ、莉乃ちゃん乗せていってあげる」

「絵里と行くんですけど」

「いいわよ、駅で待っててくれたら拾っていくわ」

「ありがとうございます」


10日男子練習試合

三人は体育館二階に上がっていく

「えっ、意外と人数多くない?」

「先輩、こんにちは」

「莉乃に絵里」

「なんでこんなに人いるんですか?」

「バスケ部って人気あるんだよ、情報はどこから入ってるかわからないけど、一年生もモテるみたいよ」

「知らなかったね、莉乃」

「うん、うちら部活の事ばっかりで教室での様子わからないもんね」

「誰がモテるんですか?」

「やっぱ松島くんじゃない?」

「えっそうなんですか?あっ松島くんのお母さんです」

「そうなんですか?背が高くてお綺麗です」

「ありがとう」


試合が始まるとお母さんはメモを取り始めた

「練習試合だから篤志も出してもらえてる、よかった~」