「あのさ、夏休みに家に来ないかって言われてて……やっぱりそのそういうことするってことよね」
「そうだと思うけど……」
「ちょっと怖いというか恥ずかしいというか」
「お互い好きなら大丈夫だよ、大事にしてくれるんでしょ」
「うん」
「怖いならちゃんと言って、それで無理やりする男なんて殴っちゃえ(笑)」
「莉乃は殴ったの?」
「殴ってない(笑)なんかぼーっとしちゃって訳わかんなかった、その時ってまだ付き合ってなかったし」
「えっ」
「まあ(笑)ちょっと順番が……説明すると長くなるけど、うちは親がいるしそんな機会もないけどお互いやることがたくさんあるから、身体だけって関係ではないよ、絵里は結構してるみたいだけど」
しばらくすると絵里が戻ってきた
「早かったね」
「お風呂いった、男子はハードすぎてみんなバテバテなんだって」
「確かに男子はしんどそうだったね」
「莉乃、13日の花火大会一緒に行こうって言ってたよ、浴衣着てって」
「わかった」
「穂乃帰ってこないね、明日朝食手伝わないといけないから寝よっか」
三人は布団に入る
穂乃が戻ってくる
「えー、早くない?」
「だって朝早いもん、穂乃電気よろしく」
穂乃はぽつんと立ち尽くした
次の日1日練習をして夜バーベキューが行われ解散となった
「遅いから女子は家の近くの男子に送ってもらうように、解散」
「絵里、送ろうか?」
「大丈夫、駅まで迎えにきてくれるから」
「じゃあまた明日な」
「うん」
莉乃達の駅に着く
「穂乃は一人?」
「お前はこっから五分だろ?」
「えー和翔送ってよ」
莉乃と和翔は顔を見合わせた
「いつも一人で帰ってるじゃん」
「和翔くん、莉乃は僕が送るから彼女送ってあげなよ」
「えー」
「はい、先輩命令ね、莉乃帰るよ」
「あっ、うんじゃあ明日ね」
和翔は穂乃を送っていく
「もう何だよ、いつも暗くても帰ってるだろ」
「だって今日はもう10時過ぎてるし穂乃だってこわいもん」
穂乃は和翔の腕を組んで胸を当ててくる
「やめろよ」
腕を離す
「えーやっぱ和翔がいいもんまた付き合おうよー」
「嫌だよ俺は莉乃と付き合ってるんだから」
「あたしのほうが美人じゃん」
「顔じゃない、それに莉乃もかわいい」
「何でうちら別れちゃったんだっけ」
「一度遊びに行って俺が無理と思ったから……はっきりいって男バスはお前のこと良く思ってないから」
「ひどいー」