理人が部屋に戻ってくる

「和兄はコーラだよね」

「おー、理人はもう俺の好きなの覚えたか、さすが莉乃の弟……理人、ねえね弱すぎるから俺と合同チームでいいか?」

「いいよ、じゃあやろう」



莉乃と和翔はリビングに戻ってきた

「りーくん目こすってたから寝さしたよ」

「ありがとう」

「可愛いよね、和翔の小学生の時と全然違う、兄ちゃんに勝てないのにケンカばっかり」

「お兄さんは夏休み帰ってこないの?」

「こっちが行って連れて帰ろうかと考えてるの、リーグ戦とかあるみたいだから見てみたくて、お盆休みはさんでね」

「俺聞いてないけど?」

「考えてるっていったでしょ、お父さんの仕事の都合もあるし、10日の練習試合は見に行くわよ」

「和翔くん一人になるならご飯うちで食べてもいいわよ」


「ありがとう、また決まったら言うね、まあご飯くらいコンビニあるからね(笑)」



しばらくして松島家は家に戻ってきた

「母さん、酔ってないときに練習のメニュー考えて」

「はいはい、もう頭にはあります、いい顔してたぞー」

和翔に抱きついた

「やめろよな、酔っぱらい、暑いし酒くせえ、父さん助けて」






8月5日岡島高校バスケ部は大学生との合同合宿に入る


午前中の練習を終え、昼休憩に入る



「はー、きっつ」

「さすが大学生、当たりも強いし上手いな」

「俺はやっぱ体力」

「俺も足が……」

一年は口々に弱音を吐く

「和翔くん」

政也が話しかけてきた

「どうかな?体力的に」

「みんなきついって言ってますね、俺はまだ大丈夫です一年も三人くらいはまだついていけますね、先輩達のほうがヤバいかもです」

「そっか、ありがと」

「和翔知り合いか?」

「うん、中学の先輩みたいで高校も岡島バスケ部だったらしい、兄貴の一個上みたいなんだよ、莉乃の家の隣の人で会ったんだよ、バテてるかと聞かれたけど大丈夫ですっていっといた(笑)」

「バテてるけどな(笑)」

「だって悔しいだろ?」

「高島の私情は入ってないだろうな」

「えっ(笑)少し……」

「和翔〜勘弁……」

一年は笑いがおきていた




練習終了後、男子はミーティング、女子は自由行動となる

「あたし、飲み物買ってくる」

穂乃が部屋を出ていった

「三人で話をしていると絵里に着信が入る」

「ミーティング終わったって、ちょっとでてくる」

篤志と会うために部屋から出ていく

「莉乃はいいの?ラブラブしなくて」

「うん、絵里達はいつもラブラブだけどね(笑)」