「莉乃お腹大丈夫か?」

和翔は莉乃の頭を引き寄せて体をひっつける

「ありがと、部活前に薬は飲んだけどね」

「しんどいなら部活休めよな」

「うん」

「次した時お腹痛かったら俺のせいだな(笑)」

「もう、ばか(笑)」


土曜日の部活終わり

「今日は何を作ってきてくれる?」

「もうお母さんが作ってると思うよ、時間ないもん」

「じゃあ炊き込みご飯は食べれないのか」

「だね、炊き込みご飯以外に松島くんは何が好き?」

「基本何でも食べるんだけどな……もう松島くんやめない?名前で呼んで」

「みんなの前で呼ぶのが恥ずかしいよ」

「俺部員に話したよ、だって莉乃はいい子ってみんな言うからさ釘をさしとかないとさー、トントントンって」

和翔は釘をうつまねをした

「(笑)おもしろーい、私なんて普通なのに松島くんの隣歩いていいのかなって思うよ、モテるだろうし、他の女子達になんだ普通じゃんって言われるんだろうな」

「他の人が何を言おうが莉乃は可愛いんだから気にしなくていい」



「あの後ろ姿は和翔と莉乃ちゃん……」

和翔の母親は車で家に帰っているところだった

「今日はここでいいよ帰って夜いくからね」

「ん、じゃあ」

和翔は莉乃の頭を片手で持ちキスを交わす

「あのバカ」

車を和翔の隣につける

「母さん」

和翔は車に乗り込む

「車どうしたの?」

「車検で代車よ、それより和翔」

「何?」

「何じゃないでしょ!」

「見てた?」

「当たり前でしょ、人様の大事な娘さんに手を出して、周りの目を考えなさい」

「周りの目?この間みたいに寝てしまったらダメとかじゃなくて?」

「それもだけど夕方人の多い時にいちゃつくなって言ってんの、外で息子がキスしてるの見て平気な親いる?、見たくないよ、歩くのは全然オッケーだけどさ」

「何だよ勝手に嫁にもらえなんて親がけしかけておいてくっついたら文句言ってさー」

家につく

「おかえり」

「ただいま」

和翔はブスッとしてドアをバタンと閉め自分の部屋に上がっていった

「和翔は機嫌悪いのか?」

「さっきね、莉乃ちゃんとキスしてるとこみちゃってちょっとお説教をね……仲いいのは全然いいんだけど……」

和翔はシャワーを浴びに浴室に行った

上半身裸で出てきた和翔は冷蔵庫をあける

父親が声をかけた

「和翔」

「ん?」

和翔が振り向くと母親にキスをした

「どう思った?」

「嫌だよ親のキスしてるとこなんて見たくない、あっ……」

「わかったか、するなとはいわんが場所を考えなさい、近所では特にな、誰かに見られるかもしれないし向こうは弟もいるんだ、莉乃ちゃんが大事なら迷惑かけるんじゃないぞ」

「……わかった」

二階へ上がっていった

「これでわかっただろ、あいつは背も高いし目立つからな、付き合い始めて舞い上がってるのはわかるけどな」