和翔は莉乃の顔をニコニコ見ていた
莉乃が気づく
「もう、その話題よくない?私、ジュース取ってくる」
莉乃はフリードリンクコーナーへ向かう
「かわいいな莉乃は、でも男子って穂乃みたいな顔から入るんだろうな」
「ここに顔から入ったバカがいるぞ」
「言わなくていいよ」
「どういうこと?」
「内谷と中学の時に二ヶ月付き合ったって」
「えー、松島って顔から入ったんだ」
「まあ、中学入って初めて告られてオッケーしちゃったんだよ、一度遊びに行って俺が無理ですぐ別れたよ」
莉乃が戻ってくる
「莉乃は知ってたの?」
「何が?」
「松島と穂乃」
「うん、うれしそうに話してたからね、今でも元カレって言ってるよ」
「すぐ呼び捨てだったし、別れてもそのままだし」
「松島くんと別れても次々告白してたよ、で、彼氏できても振られて、別れた子とも普通に話してたよ」
莉乃はジュースを飲む
「絵里は言いたいことはもう言えた?」
「あーうん、だいぶ話したらスッキリした、莉乃も我慢しないで言えばいいよ」
「私?私はそんなに……もうそういう子ってわかってるし、私からは誘ってないよ、向こうが寄ってくるから話してるだけ」
「そうなんだ、私もジュース取ってくる」
莉乃は立って絵里が出る
男子二人も取りにいった
和翔が一番に戻ってきて莉乃の隣に座る
「どしたの?」
「これ飲んでみ」
莉乃はコップに口をつけて飲んだ
「ケホッ、マズ」
和翔は大笑いして莉乃の背中をさする
「(笑)だろー、よしよし」
「よしよしじゃないでしょ、マズいよ」
「二人にも飲ませてから正解言うな、口直しにコーラ飲んで」
絵里が戻ってきた
「どうしたの、席替え?」
「これ、飲んで」
「ストロー使っていい?グロス塗ってきたから」
絵里はストローで飲んだ
「まっず」
和翔と莉乃は大笑いした
「何?」
篤志も戻ってきた
「飲んでみろよ」
「あっあたしストロー使ったから横から……」
「ズズッ、うわまじぃ、ゲホ、ゲホ、思い切り吸っちまった」
「何で私が使ったストローで飲むかな、グロスついてんの見えるでしょ、そしたら普通横から飲むでしょ」
絵里は間接キスされたことに照れていた
「ストローがあったからだよ、何赤くなってんだよ、このくらいでお前意外と純情だな」
「まあまあ、篤志に悪気はないから許してやって」
「で、松島くん、このジュースは?」
「コーラとカルピスソーダとメロンソーダを混ぜた(笑)」
「炭酸だらけ(笑)」
四人は爆笑した
和翔はジュースを取ってくる
「今度は一種類でしょうね」
「うん、コーラ」
「コーラ好きだよね」
「和翔、さっきの不味いのお前飲んでないんだろ?コーラの一気飲みしろよ」