和翔が莉乃の手を持って少し後ろにさがる

「まあまあ、いいじゃん、後ろからついていこうぜ」

「えっ、だって絵里には好きな……んっ」

和翔の手は莉乃の口をふさいだ

「内谷が行かなかったら昼飯食いにいこうぜ」

耳元で話されて莉乃はドキッとする

「う……ん」



四人は校門を入っていき部室方向へ歩いていく

「じゃあ、後で、ほらいくぞ篤志」

二人は部室に入っていった

莉乃と絵里は二階の女子の部室へ階段をのぼる

「莉乃、帰りご飯に行くよ」

「穂乃が来たら?」

「莉乃と松島にまかす、別テーブルに座る」


絵里、めっちゃ怒ってる、大丈夫かな~




部活が終わり四人は門へ向かう

静香は自転車なので先に帰った

「穂乃、絵里とご飯食べにいくけどどうする?」

「ん~500円しかないから500円以下なら行く、あと出してくれるんなら」

「じゃあ莉乃と行ってくるからいいよ、じゃあね」

莉乃と絵里は駅と逆方向に歩いていった

穂乃はしばらくぼーっとしていたが一人トコトコと駅へ向かった

「よかった、おとなしく帰ったね」

「もう行くとこ決めてたの?」

「うん、いつも松島の奢りはファミレスって言ってたから」

二人は先にファミレスに入って座った

二人で話していると和翔と篤志が入ってきて合流する

「おっ、内谷来なかったんだ」

「一応聞いたよ、でも500円以内か、出してくれるならって言うからじゃあってさっさと来ちゃった、松島と矢野が一緒ってわかったら絶対来ると思ったからさ、お金貸したら返ってこないしさ」

「へぇ、お金もだらしがないのか、食おうぜ、腹へった、和翔の奢りだから肉を食うぞー」

「二人ともよく食べるね、大きくなっていいなあ」

「えー、莉乃、あたしもあれくらい食べれるよ」

「そうなの?でも絵里は細い、私は食べたら横に太る(笑)」

「長野は身長何センチ?」

「163だよ」

「私と10センチ違うー、うらやましい」

「私は莉乃みたいなほうがうらやましい、胸もあるし、私は細いから胸ないし」

「やめて、男子いるのに」

隣の絵里の口をふさぐ

「本当だ」

篤志に見られる

「見ないで……」

「長野ぺちゃんこ」

「失礼だな」

「自分が言ったくせに(笑)女って比べんの?」

「比べはしないけど目はいくね、今は下着のいいのがあるから盛れるけどね」

「じゃあ長野は何で盛ってないんだ?」

「運動してたらズレるしさ」